マウスピース矯正による叢生の改善
非抜歯での全顎矯正 治療前後の比較写真 Before After 患者様のお悩み 前歯の並びが気になるとのことで、当院にご来院されました。特に上下の前歯にガタつきがあり、「人前で笑うときに歯並びが気になる」「写真を撮るときに口元が気になる」とご相談いただきました。 比較写真から分かる変化 治療前は上下の前歯に軽度から中等度の叢生(歯の重なり)が見られましたが、治療後には前歯のガタつきが改善され、整った歯並びに仕上がっているのが分かるかと思います。 また、上下の歯の噛み合わせも適切に調整されています。 治療計画の立案 まずは口腔内写真、レントゲン撮影、デジタルスキャンなど、矯正治療に必要な精密検査を実施しました。 その結果、奥歯の噛み合わせは良好で、歯を並べるスペースを確保できれば、抜歯をせずに治療が可能であると診断しました。 患者様からは、「できれば健康な歯を抜きたくない」「仕事中も目立たない方法がいい」とのご要望があったため、以下の治療計画をご提案しました。 治療方針 IPR(歯と歯の間を少し削る処置)歯と歯の間を0.2〜0.5mm程度削り、歯を並べるスペースを確保 上顎臼歯の遠心移動奥歯を後方に移動させ、前歯を並べるスペースを作る 非抜歯での全顎矯正 使用装置 マウスピース型矯正装置(インビザライン) アライナー枚数:24ステージ(10日交換) 透明で目立ちにくいマウスピース矯正であれば、日常生活や仕事への影響を最小限に抑えられること、取り外しができるため衛生管理がしやすいことをご説明し、患者様にもご納得いただいたうえで治療を開始しました。 治療を終えての結果 治療期間は約8ヶ月で終了しました。前歯のガタつきが改善され、自然で整った歯並びに仕上がりました。 患者様からは「思っていたより早く終わった」「治療中も周りに気づかれなかった」「笑顔に自信が持てるようになった」と喜びの声をいただきました。 治療後は後戻りを防ぐため、リテーナー(保定装置)を装着していただいています。 担当歯科医師からの所感 今回のように、軽度から中等度の叢生で奥歯の噛み合わせに問題がない症例では、IPRと臼歯の遠心移動を組み合わせることで、抜歯をせずに治療できるケースが多くあります。 マウスピース型矯正装置は、目立ちにくく取り外しができるため、特に社会人の方や、日常生活への影響を最小限に抑えたい方に適した治療法です。 ただし、すべての症例に非抜歯矯正やマウスピース矯正が適応できるわけではありません。 骨格的な問題がある場合や、重度の叢生がある場合は、抜歯矯正やワイヤー矯正が必要になることもあります。 お口の状態をしっかりと診査・診断したうえで、患者様に最適な治療プランをご提案いたしますので、まずはお気軽にご相談ください。 治療の詳細 主訴 前歯の並びが気になる 年齢・性別 20代女性 症状 叢生(歯の重なり) 治療期間 8ヶ月 治療費 インビザライン治療費:880,000円検査費:33,000円リテーナー:33,000円合計:946,000円デンタルローンによるお支払いで、月々21,000円 治療内容 マウスピース型矯正装置による非抜歯矯正IPR、上顎臼歯遠心移動 使用装置 マウスピース型矯正装置(インビザライン)24ステージ(10日交換) リスク・副作用 痛み・治療後の後戻り・歯根吸収・歯髄壊死・歯肉退縮 マウスピース矯正を見る
2025.10.08