マウスピース矯正による下顎叢生の改善
非抜歯での部分的な歯並び改善 治療前後の比較写真 Before 下の前歯に歯の重なり(叢生)が見られる状態です。 After 下の前歯の歯並びが改善され、整った状態になっています。 患者様のお悩み 下の歯の並びがガタついているとのことで、当院の矯正相談にお越しになりました。特に下の前歯の重なりが気になり、「笑ったときに下の歯が見えるのが気になる」「歯磨きがしづらい」とご相談いただきました。 比較写真から分かる変化 治療前は下の前歯に叢生(歯の重なり)が見られ、歯が重なり合っている状態でした。治療後には下の前歯のガタつきが改善され、綺麗に並んだ歯並びに仕上がっているのが分かるかと思います。 上の歯の並びも維持しながら、下の歯を中心に改善することができました。 治療計画の立案 まずは口腔内写真、レントゲン撮影、デジタルスキャンなど、矯正治療に必要な精密検査を実施しました。 その結果、主に下の前歯の叢生が問題であり、上の歯の並びは比較的良好な状態でした。 歯を並べるスペースを確保できれば、抜歯をせずに治療が可能であると診断しました。 患者様からは「できれば健康な歯を抜きたくない」「仕事中も目立たない方法がいい」とのご要望があったため、以下の治療計画をご提案しました。 治療方針 IPR(歯と歯の間を少し削る処置)歯と歯の間を0.2〜0.5mm程度削り、歯を並べるスペースを確保 非抜歯での矯正治療 下の歯を中心とした歯並びの改善 使用装置 マウスピース型矯正装置(インビザライン) アライナー枚数:10ステージ(10日交換)+ 追加11ステージ 透明で目立ちにくいマウスピース矯正であれば、日常生活や仕事への影響を最小限に抑えられること、取り外しができるため衛生管理がしやすいことをご説明し、患者様にもご納得いただいたうえで治療を開始しました。 治療を終えての結果 治療期間は約8ヶ月で終了しました。下の前歯のガタつきが改善され、自然で整った歯並びに仕上がりました。 治療の途中で歯の動きを確認し、追加で11ステージのアライナーを使用することで、より理想的な歯並びを実現することができました。 患者様からは「下の歯が気にならなくなった」「歯磨きがしやすくなった」「治療中も周りに気づかれなかった」と喜びの声をいただきました。治療後は後戻りを防ぐため、リテーナー(保定装置)を装着していただいています。 担当歯科医師からの所感 今回のように、下の前歯を中心とした軽度から中等度の叢生の症例では、IPRを活用することで、抜歯をせずに治療できるケースが多くあります。 治療の途中で歯の動きを評価し、必要に応じて追加のアライナーで微調整を行うことで、より満足度の高い仕上がりを実現できます。 今回も当初の10ステージに加えて11ステージを追加することで、理想的な歯並びを達成することができました。 マウスピース型矯正装置は、目立ちにくく取り外しができるため、特に社会人の方や、日常生活への影響を最小限に抑えたい方に適した治療法です。 ただし、すべての症例に非抜歯矯正やマウスピース矯正が適応できるわけではありません。骨格的な問題がある場合や、重度の叢生がある場合は、抜歯矯正やワイヤー矯正が必要になることもあります。 お口の状態をしっかりと診査・診断したうえで、患者様に最適な治療プランをご提案いたしますので、まずはお気軽にご相談ください。 治療の詳細 主訴 下の歯の並びがガタついている 年齢・性別 30代女性 症状 叢生(歯の重なり) 治療期間 8ヶ月 治療費 インビザライン:500,000円検査費:33,000円リテーナー:33,000円合計:566,000円 治療内容 マウスピース型矯正装置による非抜歯矯正IPR(歯と歯の間を少し削る処置) 使用装置 マウスピース型矯正装置(インビザライン)10ステージ(10日交換)+ 追加11ステージ リスク・副作用 痛み・治療後の後戻り・歯根吸収・歯髄壊死・歯肉退縮 マウスピース矯正を見る
2025.10.14